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男子儀礼用銀兜“ヴラガッ”(だんしぎれいようぎんかぶと“ヴラガッ”)

男子儀礼用銀兜“ヴラガッ”
だんしぎれいようぎんかぶと“ヴラガッ”

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台湾の南東沖に浮かぶ蘭嶼島に住むタオの男性がかぶる兜(かぶと)です。見た目はまるで戦闘の時に身につけるようないかめしい形ですが、実際は船の進水式や家の新築祝いなど、特別な儀式のときに身につける盛装用の兜です。悪霊から身を守るため、一種の魔除けとしてかぶられました。
手に入れた銀貨を鋳つぶし、薄い板状にのばした後、円形につなげて、このような形にします。大きなかぶとを作るには大量の銀貨と時間が必要なため、大きなものほど価値があるとされました。

地域:台湾 蘭嶼島  民族集団名:タオ(ヤミ) 
20世紀前半 銀製  高33.4cm
資料番号:70-1432

展示中 1-4
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