彩陶双耳壺
彩陶双耳壺
さいとうそうじこ
大きく張った胴にまっすぐに立ち上がる頸をつけた形の壺です。胴の両側には輪のような耳(把手)がつき、口の両側にも穴をあけた小さな耳がついています。口の小耳は蓋をとめるためのものでしょう。文様は黒と暗い赤の2色で描かれています。主たる文様は肩のところのもので、壺形を4つめぐらせています。壺形の中は斜めの格子目で埋め、壺形と壺形の間には市松文様を配しています。
表面を滑らかにして絵の具で文様を描いたこのような土器は「彩陶」とよばれ、黄河流域の仰韶文化群に特徴的なものです。写真のものは、その特徴から黄河上流の甘粛地域のものであることが分かっています。
中国 新石器時代馬家窯文化 前3000~前2300年
高32.0cm 土器
高32.0cm 土器
資料番号:中41

