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獣面双璧文画像塼(じゅうめんそうへきもんがぞうせん)

獣面双璧文画像塼
じゅうめんそうへきもんがぞうせん

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塼とは、焼き物で作ったブロックのことです。漢時代にはこのような装飾豊かなブロックを用いて、遺体や副葬品を納めるための部屋を作る墓が多くありました。この塼は文様の配置からみて、墓室の入り口の上に水平に置かれたものと考えられます。文様は6段に施されていますが、中央には2段分を使って獣の顔、建物、璧(玉で作った宝器)が表されています。この獣の顔は、当時、扉によくつけられたものと同じ形のものです。また建物の絵には武装した守衛が伴っています。いずれも、墓門を暗示するものでしょう。6段の文様は、馬にまたがり虎を狩る人物、鳳凰、龍などで構成されています。数ある画像塼の中でも特に文様が鮮やかなものです。

中国 前漢 前3~前1世紀
長123.4cm 土製品(陶質)
資料番号:中749

展示中 3-16
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